リコーは、デジタルモノクロ高速複合機の新製品として、「imagio(イマジオ) MP 9002/7502/6002/6002GPシリーズ」を発売する。
新製品は、部品の一部に、100%鉄スクラップを原料とする電炉鋼板を採用しており、複合機に電炉鋼板を採用するのは、事務機業界ではリコーが初めて*1となる。これまで電炉鋼板は、強度特性を重視する建築用として利用されることが大半だったが、東京製鐵との共同開発により、複合機で求められる薄板化(厚さ2mm以下)や電気伝導性、加工性などの面で品質性能を確保し、複合機への採用を可能にしたもの。
また、「imagio MP 6002GP」は、トナーにバイオマス由来の原材料を使用したバイオマストナー「for E トナー」の採用*2により、通常のトナーに比べトナー焼却時のCO2排出量を約26%削減*3する。
リコーは、持続可能な社会の構築に向け、地球から新たに採取する資源を2050年までに2007年比で87.5%削減する目標を掲げており、電炉鋼板やバイオマストナーを採用する同取組も新規投入資源量削減に向けた重要な活動のひとつと位置づけている。
*1 2012年7月5日現在。 *2 for E トナーは、前身機「imagio MP 6001GP」(2009年11月発売)から採用。 *3 リコー調べ。 |
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新製品「imagio MP 9002/7502/6002/6002GPシリーズ」は、「imagio MP 9001/7501/6001/6001GPシリーズ」のそれぞれ後継機種として発売するもので、前身機と比較してファーストコピータイムを高速化し、用紙対応力、セキュリティ、操作性の向上などを実現している。
月販台数は、7モデル全体で600台を予定しており、官公庁・自治体や中・大手企業を中心に拡販展開する。
<新製品 imagio MP 9002/7502/6002/6002GPシリーズの主な特徴> 1.地球から新たに採取する資源量の削減に貢献 ・ 部品の一部に、100%鉄スクラップを原料とする電炉鋼板を採用。複合機で求められる薄板化(厚さ2mm以下)や電気伝導性、加工性などの面で品質性能を確保した。 ・ また、本体電源スイッチのカバーには、バイオマス由来の原材料を使用したバイオマスプラスチックを採用している。 ・ さらに、「imagio MP 6002GP」は、トナーにもバイオマス由来の原材料を使用したバイオマストナー「for E トナー」を採用している。 2.優れた環境性能により、オフィスの省エネ・低コストに貢献 ・ 新たに、使用状況の見える化を実現するインフォメーション画面機能を搭載。利用者ごとや機器ごとの総印刷ページ数、両面利用率、集約利用率などを表示し、そこから用紙削減率などのeco指数を算出。これにより、環境負荷低減を促進する。 ・ 省エネ技術「HYBRID QSU」を搭載*4。印刷待機時に電力の一部を蓄電デバイスのキャパシタに蓄え、有効活用することが可能。 ・ 標準消費電力量(TEC)*5は、前身機と比較して最大約21%削減*6している。 *4 imagio MP 7502/6002/6002GPシリーズのみ。 *5 国際エネルギースタープログラムで定められた測定法による数値。 *6 新製品imagio MP 6002 SPと前身機imagio MP 6001 SPを比較した場合。 3.前身機を上回る高い生産性を実現 ・ 全シリーズで、ファーストコピータイムを高速化し、最大で約12%の短縮*7を実現。 ・ ワンパス両面同時読み取りが可能なカラースキャナーに対応。読み取り速度は、カラー/モノクロともに片面90ページ/分*8、両面178ページ/分*8と高速読み取りを実現。 ・ 用紙対応力を強化。片面時は52~216g/㎡(45~186kg)*9、両面時は64~169g/㎡(55~145kg)の用紙に対応し、カードや台紙、カタログやパンフレットなど、さまざまな印刷物の制作が可能。 *7 imagio MP 9002シリーズの場合(3.3秒から2.9秒に短縮)。 *8 A4ヨコ、200dpi文字モード。原稿サイズ混載時は除く。 *9 170~216g/㎡は最下段トレイからのみ給紙可能。 4.業務改善に寄与する多彩な機能を搭載 ・ 新たにホーム画面を採用し、コピー、ファクス、プリンター、スキャナーなどの基本機能をアイコン化して、ホーム画面に表示することができる。また、よく使う機能を登録/アイコン化することもでき、設定した内容はワンタッチで呼び出すことができ、業務効率の向上に貢献する。 ・ ファクスユニットを搭載していない複合機(子機)から、ネットワーク上のファクスユニットを搭載している複合機(親機)を経由して、ファクスの送受信が可能*10。新たなファクス用回線の準備が不要で、低コストでの運用を実現。 *10 親機・子機ともに、imagio リモートFAXカード タイプ36が必要。 5.大切な情報資産を守る多彩なセキュリティ機能を搭載 ・ 前身機ではオプションだった、本体ハードディスクの残存データを上書き消去(逐次消去/一括消去)する機能と、アドレス帳や蓄積文書のデータを暗号化する機能を、標準搭載。 ・ 新たに、ファクスのセキュリティに関するガイドライン「FASEC 1」に適合。番号の押し間違いを抑止する「宛先繰り返し入力機能」など安心機能を搭載。 |