リコーは、経済産業省が主催する「第12回製品安全対策優良企業表彰(PSアワード)2018」の大企業製造・輸入事業者部門において、技術総括・保安審議官賞を受賞し、11月16日、東京都渋谷区内で表彰式が行われた。
本表彰は経済産業省が、製品安全に積極的に取り組んでいる製造事業者、輸入事業者、小売販売事業者、各種団体をそれぞれ企業単位で広く公募し、厳正な審査の上で、「製品安全対策優良企業」として表彰するもの。各企業が扱う製品自体の安全性が評価されるのではなく、企業・団体全体の製品安全活動に関する取り組みが評価される。
受賞の評価ポイントは以下の通り。
- 独自の視点を含めた製品安全基準の制定と原因究明のための解析技術
国内外の標準に加えて、過去に経験した想定外事象から事故に繋がるメカニズムを考慮した製品安全基準を制定するとともに、独自の視点を加えた製品安全リスクアセスメントを製品開発段階において実施している。また、燃焼試験室等を利用した精度の高い再現技術により事故メカニズムの解明を行い、製品安全基準に反映している。
- 遠隔診断保守サービスによる製品情報の監視
インターネット経由で製品の使用情報や故障情報を監視するシステムを構築しており、収集した製品の使用状態に関するデータに基づき、故障の予兆を検出し、適切な時期に保守や修理を実施することで、製品の安全な使用状況の維持を実現している。また、急な故障など異常な状態が発生した場合には、自動通報によりコールセンターに通知されるため、早急な対応により製品事故発生の防止に繋げている。
- グループ社員を対象とした幅広い教育による社内の製品安全文化の醸成
新入社員を対象とした製品安全の入門教育から、実際の製品開発に必要な製品安全の知識まで、集合教育やeラーニングにより幅広く教育を実施している。また、客先で機器のメンテナンス等のサービスを行うカスタマーエンジニアや販売店向けにも、教育プログラムと検定試験、サービス業務の社内コンテストを実施しており、社員に対してインセンティブを確保して定着を図れるようにしている。
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