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ニュース 業界情報 2020年12月


2020-12-24


STEM教育が進むポルトガルで
関数電卓を使った科学のオンライン授業のワークショップを開催

「グローバルティーチャー賞2020」受賞教師と連携して実施




関数電卓のエミュレータソフト



 カシオ計算機は、「グローバルティーチャー賞2020」を受賞したJosé Jorge Teixeira先生と共同で、ポルトガルにおいて関数電卓やエミュレータソフト※1を活用した科学の授業方法をレクチャーする先生向けのオンラインワークショップを10月に開催した。また、エミュレータの無料提供を12月31日まで予定していたが、2021年8月31日まで延長することを併せて発表した。

 同社は、教育事業を成長分野と位置付け、授業や試験など学校現場での関数電卓の普及を図る「GAKUHAN」活動をグローバルで展開している。今年の4月以降は新型コロナウイルスの世界的な感性拡大を受け、関数電卓のエミュレータを無償で提供し、オンライン授業への対応も強化している。

 ポルトガルでは、政府主導でSTEM教育
※2
の強化に向けた理数系科目の質向上に注力している。例えば、高校の科学の授業では、関数電卓に加えてセンサーやデータロガー※3などのツールを使用しながら、世の中にある事象からデータを測定して数値を算出するといった実践的な授業を行っている。

 同社は、これまでにポルトガルの教職員協会のサポートのもと、数学や科学の先生向けに協会公認のトレーニングや教材などを提供してきた。その活動の一環として「グローバルティーチャー賞2020」を受賞したTeixeira先生による関数電卓を使った数学・科学の授業の普及を進める「STEM教育プロジェクト」にも参画している。

 今回開催したオンラインワークショップでは、新型コロナウイルスの影響で対面での授業ができない先生を支援するために開催され、300名以上の先生方が参加した。
 Teixeira先生の講演では、運動エネルギーの単元を例にあげ、関数電卓やエミュレータ、センサーを活用してどのようにオンラインで実験を行うのかをレクチャーした。他にも、生徒からコロナ禍に行ったグループリサーチプロジェクトの成果報告や、先生同士で成功事例を紹介するなど、オンラインでの科学の授業のノウハウを共有している。

 同社は今後もコロナ禍にも対応したGAKUHAN活動を続けることで、教育現場への貢献に努めていく考え。


※1 パソコン上に関数電卓を表示し、本体と同様の操作で計算ができるソフトウェア
※2 Science, Technology, Engineering and Mathematics

※3 センサーで計測・収集した各種データを保存する装置



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2020-12-24


第58回技能五輪全国大会で金メダルを獲得


 キヤノンは、2020年11月13日(金)から11月16日(月)まで愛知県国際展示場など7会場で開催された第58回技能五輪全国大会において、「精密機器組立て」職種で金メダル(金賞)を獲得した。「精密機器組立て」職種における金メダル獲得は3度目。


金メダルを獲得した山田涼介選手

 今回、金メダルを獲得したのは、取手事業所(茨城県取手市)に勤務する山田涼介選手。金メダルを獲得した「精密機器組立て」職種は、20点におよぶ部品の加工から組立・調整までを行い、精密な機構モデルを製作する競技。課題内容は4.5カ月前に公開され、最適な加工方法や加工手順を検討して臨む。3種の工作機械(精密旋盤、精密フライス盤、平面研削盤)とヤスリを用いるため、読図や測定、段取りはもちろん、高い精度での切削加工や手仕上げの技能が求められる。

 キヤノンは1959年に、現在の「ものづくり推進センター」の前身となる「技能研修所」を設立し、ものづくりを支える技能者や技術者の育成に努めてきた。そして、2016年2月には「ものづくり人材育成の総本山」としての機能を持つ新棟を取手事業所内に設立し、さらに高度で充実した研修環境と人材育成制度を構築している。

 キヤノンは若手技能者育成の一環として、2004年の第42回大会から技能五輪全国大会に参加しており、2005年の第43回大会から16年連続で賞を受賞している。今年はキヤノングループから4職種に13名が出場し、金メダル(金賞)1件のほか、銅メダル(銅賞)3件、敢闘賞2件の合計6件の賞を受賞した。

 「技能五輪全国大会」とは

 技能五輪全国大会は、国内の青年技能者(原則23歳以下)を対象に、技能競技を通じ、青年技能者に努力目標を与えるとともに、技能に身近に触れる機会を提供するなど、広く国民一般に対して技能の重要性及び必要性をアピールし、技能尊重気運の醸成に資することを目的として実施する大会であり、昭和38年から毎年開催されている。幅広い職種を対象とする、唯一の全国レベルの技能競技大会。偶数年度の大会は、翌年に開催される技能五輪国際大会(隔年で開催される唯一の世界レベルの技能競技大会)の選手選考を兼ねている。
 第58回目である今年の技能五輪全国大会では、40職種に全国から944名が参加している。





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2020-12-21


京セラドキュメントソリューションズ、
米ガートナー社のコンテンツサービス・プラットフォームの
マジック・クアドラントで初めて位置づけられる


 京セラドキュメントソリューションズは、米国リサーチ&アドバイザリ企業ガートナー社が発行した、コンテンツサービス・プラットフォーム(CSP)分野のマジック・クアドラント・レポート※1で初めて位置付けられた。

 ガートナー社によると、「マジック・クアドラントは特定の市場におけるリサーチの集大成であり、その市場で競合している各社の相対的な位置付けを広い視野で捉えることができる※2。」各企業のビジョンの完全性と、実行能力を基に評価するもの。今回のコンテンツサービス・プラットフォーム(CSP)分野のマジック・クアドラント・レポートは11月16日に公開され、同社はニッチ・プレイヤーの1社に認識された。

 レポートには、「コンテンツサービス・プラットフォーム (CSP) について、ガートナー社は、組織におけるコンテンツの管理と利用のための基盤コンポーネントとして定義している。CSPは、社員がデバイスや組織の枠を越えて、最新のシームレスな方法でコンテンツを取得し、操作するための手段を提供する※1。」と述べられている。

 京セラドキュメントソリューションズグループでは、CSP分野において、ドキュメントの電子化、一元保管、ワークフローの自動化、コラボレーション、記録管理などの機能を有するECMソリューション※3を提供し、業種にかかわらず請求書、納品書、注文書、支払証明、銀行口座情報、電子メール、画像、音声ファイルなど、さまざまなコンテンツの活用を可能とすることで、お客さまの業務のデジタル化をサポートしてきた。お客さまのデジタルトランスフォメーションを実現するため、コンテンツサービスを強化してきており、この取り組みの一環として、2015年よりドイツ、フランス、アメリカなどのECMやCSPプロバイダーをグループ会社として新しく迎え入れ、多様なニーズに対応できる先端技術の結集を図っている。

 同社のマーケティング本部長の小山圭介は、「お客さまのそれぞれの課題に対応するソリューションを提案することで、あらゆる企業規模・業種のお客さまが、コンテンツサービスを利用しやすくすることを私たちは目指しています。ガートナー社のCSPのマジック・クアドラントにおいて評価いただいたことは光栄です。今後も、お客さまが知識を仕事で活かすサポートが提供できるよう、コンテンツサービスの強化に努めていきます。」と述べている。

 同社は、今回のCSPのマジック・クアドラントにおいてニッチ・プレイヤーの1社として位置づけられたことを機に、お客さまの業務のデジタル化と生産性向上に役立つソリューションの提供を行い業務改革に貢献していく考え。

※1出典:Gartner, Magic Quadrant for Content Services Platforms, Michael Woodbridge et al., 16 November 2020
※2出典:Gartner Research Methodologies, Magic Quadrant https://www.gartner.com/jp/research/methodologies/magic-quadrants-research
※3ECMとは、エンタープライズ・コンテンツ・マネジメントの略で、企業で扱うデータの統合、効率的管理、ワークフローの自動化を実現するソリューションの総称。




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2020-12-18


キヤノンITソリューションズとアット東京のデータセンターを相互に接続
両社のサービスが利用可能に


 キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)とアット東京(本社:東京都江東区、代表取締役社長:中村 晃)は、2021年1月に両社のデータセンター間を接続することを、17日発表した。

 データセンター間を接続することで、アット東京が提供する相互接続プラットフォーム ATBeX(※1)を介して、キヤノンITSのお客さまはアット東京の豊富な接続サービスを、アット東京のお客さまはキヤノンITSが運営する西東京・沖縄データセンターならびにクラウドサービスをはじめとした、さまざまなサービスを利用できる。

 豊富なクラウドインテグレーションの実績をもつキヤノンITSとキャリアニュートラルな高い接続性を誇るアット東京が連携することで、ハイブリッドクラウドシステムやマルチクラウド構成など、お客さまへ総合的なクラウドコーディネートを提案・提供する。

 キヤノンITSとアット東京は今回の連携をさらに深めることで、お客さまのデジタルトランスフォーメーション推進を支援し、新たなビジネス・価値を創出できる環境の提供を目指して、ともに積極的な展開をしていく考え。



 キヤノンITSは国内外の厳しい基準に対応し、M&O認証(※2)をはじめとする高い運営品質を評価されたデータセンターでクラウドサービス「SOLTAGE」、システム運用、ネットワーク、アウトソーシングサービスを提供している。パブリッククラウドなどお客さまに最適なソリューションを組み合わせたシステムインテグレーションを提案している。

 アット東京は2000年の設立以来ノーダウンオペレーションを実現してきた。近年はさらに、AWS、 Azure、Google Cloud Platform™、 IBM Cloudなどのメガクラウドの接続拠点や国内主要IX、国内外キャリア、ネットワークサービス事業者などが集まる国内最大規模のキャリアニュートラルなデータセンターとして、お客さまに利用されている。


※1 ATBeX:アット東京のデータセンター間および提携データセンター間で複数のお客さまネットワーク間接続を提供するネットワークサービスプラットフォーム。
※2 M&O認証:米国の民間団体「Uptime Institute」が定めている、データセンターの運営品質に関するグローバル基準。


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2020-12-18


個室型ワークスペース「CocoDesk」ブース内に
ウイルス抑制・除菌用紫外線照射装置を設置


~富士ゼロックス~


 富士フイルムグループの富士ゼロックスは、東京メトロと共創しサービス化した個室型ワークスペース「CocoDesk」に、ウシオ電機製ウイルス抑制・除菌用紫外線照射装置「Care222® U3ユニット」を設置する。12月22日に東京メトロ霞ケ関駅、新宿三丁目駅のブースに設置、今後、他のブースにも、順次設置を予定している。

 CocoDeskは、密閉・密集・密接を避けながら、安全・快適にテレワークを行える個人専用のワークスペース。ブース内の空気は常に自動換気で入れ替わり、利用前後15分間は予約をブロックすることで換気が十分行きわたる時間を確保している。また、抗菌・ウイルス対策に有効な銀系無機抗菌剤のコーティング注1も実施済み。
 「Care222® U3ユニット」の設置により、「安心・安全」なWithコロナ時代のニューノーマルな働き方をさらに積極的に支援していく考え。

 「Care222® U3ユニット」は、人体に悪影響を及ぼす恐れのある230nm(ナノメートル:10億分の1メートル)以上の波長をカットし、ウイルスの抑制能力を保持しつつも、人や動物の皮膚や目にやさしい新しい紫外線照射装置で、有人環境での照射が可能注2。このユニットを新型コロナウイルス感染防止対策の一環としてブース内の壁面上部に設置し使用することで、ブース内の空気中や机、いす、ディスプレイなどのウイルスを抑制・除菌する注3


机やいす、ディスプレイなどは赤い色になっており、照射強度が強いことを示している。いすの影などは黒い色になっており、照射強度が弱いことを示している。

注1手すりや机の表面などを介した間接的な接触によるウイルス感染を抑止するため、抗菌・ウイルス対策に有効な銀と酸化チタンを結合した材料をコーティング。新型コロナウイルスの評価試験は実施していない。
注2紫外線の照射は営業時間外に実施する。
注3ブース内でのウイルス抑制効果を保証するものではなく、すべての環境において効果が認められるものでもない。




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2020-12-10


A4カラー複合機「bizhub C3350i/C3300i」が
「2020 China Red Star Design Award」を受賞



 コニカミノルタのA4カラー複合機「bizhub(ビズハブ) C3350i/C3300i」が、中国のデザイン賞である「2020 China Red Star Design Award」のExcellent Prizeを受賞した。受賞式は12月9日にオンライン開催された。

 「China Red Star Design Award」は、中国工業デザイン協会と北京工業デザインセンターにより2006年に設立され、北京市科学技術委員会が支援している国際的な影響力を持つデザイン賞で、優れたデザインを奨励し、デザイン業界の発展を促進することを目的としている。創設以来30か国以上の8,000を超える企業から応募があり、今年は約7,000点が応募された。



【受賞製品】
A4カラー複合機「bizhub C3350i/C3300i」
 

デザインのポイント
 

新世代シリーズとしてA3機同等の性能をコンパクトなボディに収めるために機能やディテールを再構築したデザイン。

製品の特長


「bizhub iシリーズ」としてフルモデルチェンジしたA4カラー複合機。オペレーションパネルのデザインを直観的かつ分かりやすいユーザーインターフェイスに刷新するとともに、クラウドとの接続性を強化し、簡単に高度なITサービスを利用できるようにした。同製品は、このほかにも、2019年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)、Red Dot Award: Product Design 2020(ドイツ)を受賞している。



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2020-12-9


CDPから最高評価の「気候変動Aリスト」企業に認定
 リコー


 リコーは、国際的な環境調査・情報開示を行う非営利団体であるCDP*1から、2020年の「気候変動Aリスト」企業として認定された。
 これは、気候変動対応と戦略において特に優れた活動をしていると評価された企業に与えられるもの。全世界5,800社以上の企業を対象に調査が行われた結果、2020年の「気候変動Aリスト」には270社が認定され、うち日本企業はリコーを含む53社となった。

 リコーは2020年3月、地球温暖化に対する世界の潮流の変化を踏まえて環境目標を見直し、2030年の自社排出のGHG(温室効果ガス)削減目標を2015年比で従来の30%削減から63%削減に改定、SBTイニシアチブの新基準「1.5°C目標」の認定を取得している。リコーの気候変動問題に対する取り組みとその結果の情報開示が国際的に高いレベルにあると認められ、今回の認定につながったもの。

 「気候変動」は、グローバル社会が直面している最も重要な社会課題の1つ。今後もリコーは、自社での徹底的な省エネ活動と再生可能エネルギーの積極的な利活用を進めるとともに、ビジネスパートナーやお客様にも協力を働きかけることで、バリューチェーン全体での脱炭素社会づくりに努めていく考え。
*1
企業や政府の温室効果ガスの排出削減、水資源・森林保全を促進する国際的な非営利組織。運用資産総額106兆米ドルに達する515以上の機関投資家と協働しながら、投資家や調達力を通じて企業に環境影響情報を開示し管理をすることを促している。2020年には、世界全体の時価総額の50%以上となる9,600社以上がCDPを通じて環境情報を開示。加えて、数百の自治体もCDPを通じて情報開示を行っており、CDPは、現在、環境問題に関して世界で最も有益な情報を提供する情報開示プラットフォームの1つとなっている。なお、CDPはWe Mean Business連合の創立メンバーでもある。



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2020-12-7


リコージャパン、
J.D. パワーの法人向けテクニカルサポートコールセンター満足度調査
2分野で第1位の評価

 リコージャパンは、CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関であるJ.D. パワー ジャパンが実施した2020年法人向けテクニカルサポートコールセンター満足度調査℠の<サーバー部門>、ならびに<PC/タブレット部門>の2分野において第1位と評価された。<サーバー部門>においては3年連続、<PC/タブレット部門>においては4年連続の第1位となる。

 2020年法人向けテクニカルサポートコールセンター満足度調査について(調査概要)

 全国の従業員数5名以上の企業を対象に、「サーバー」「PC/タブレット」「コピー機/プリンター」「業務ソフト」の4つの製品分野の法人向けコールセンターにおけるテクニカルサポート(製品購入後の故障や障害・トラブル、使い方や設定方法)の応対満足度を聴取し明らかにする調査。
 総合的な顧客満足度に影響を与えるファクターを設定し、各ファクターに関するユーザーの評価を基に1,000ポイント満点で総合満足度スコアを算出。顧客満足度を構成するファクターは、総合満足度に対する影響度が大きい順に、「コールセンターでの問題解決や電話対応に要した時間」(25%)、「電話のつながりやすさ」(22%)、「製品知識」(12%)、「用件に対し提供された情報や回答内容の適切さ」(12%)、「説明のわかりやすさ」(12%)、「応対の丁寧さ」(11%)、「用件・要望に対する理解力」(7%)となっている(カッコ内は影響度)。

 リコージャパンの評価

 リコージャパンは2020年法人向けテクニカルサポートコールセンター満足度調査<サーバー部門>にて、ランキング対象となった7社のなかで、「コールセンターでの問題解決や電話対応に要した時間」「電話のつながりやすさ」「製品知識」「用件に対し提供された情報や回答内容の適切さ」「説明のわかりやすさ」「応対の丁寧さ」「用件・要望に対する理解力」の全7ファクターにおいて最高評価となった。

 2020年法人向けテクニカルサポートコールセンター満足度調査<PC/タブレット部門>では、ランキング対象となった7社のなかで、「コールセンターでの問題解決や電話対応に要した時間」「電話のつながりやすさ」「製品知識」「用件・要望に対する理解力」の4ファクターで最高評価となった。



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