パナソニック ライフソリューションズ社は、国内電機メーカーおよび、関西圏のオフィスで初めて(※1)「WELL認証(WELL v2)」の本認証ゴールドを取得した。また、6人の社員が、WELLプロジェクトの認証取得支援を行うことができる専門資格WELL
AP(WELL Accredited Professional)(認定プロフェッショナル)を取得した。
「WELL v2」ゴールド認証を取得したのは、大阪府門真市にあるライフソリューションズ社 システムソリューション開発センター(旧:イノベーションセンター)のオフィス。このオフィスは、開発した技術・ソリューションを実証する場として2018年にリニューアルした。同じ環境下で働く人が等しく快適性を感じるわけではないというWELLの思想を応用して「空気」「光」「音」の環境ゾーニングを行い、「フォーカスゾーン」「ナチュラルゾーン」「リラックスゾーン」など、従業員が仕事の内容や好みに合わせて選択できるようにしている。6月に「WELL
v2」予備認証を取得した後、実地審査を経て本認証ゴールドを取得した。
このオフィスは、WELL v2に求められる必須項目23項目をクリアした上で、さらに「換気能力向上」や「人の目に入る光の照度基準」などの加点項目74点を獲得し、ゴールド認証取得に至っている。特に設備関連の項目では、同社の「調光調色照明器具」や「全熱交換形換気システム」などの商材や「空気質モニタ」などのプロトタイプの採用により評価を獲得。またイノベーション(革新性)の項目においては、同社の「空間除菌脱臭機」や「アロマディフューザー(プロトタイプ)」の採用が評価の獲得につながった。
今後は、このオフィスで得られる知見やノウハウを生かし、WELL APの資格取得者による専門的な知識を生かすことで、WELLを活用した心身ともに健康・快適なオフィスを実現するソリューション提案およびコンサルテーションの検討を進めていくとしている。
【WELL認証】
WELL認証は、デロス社(本社:米国)により開発され、公益企業IWBI(The International WELL Building Institute)により2014年に運営を開始した、空間のデザイン・構築・運用に「人間の心と身体の健康」という視点を加え、より良い住環境の創造を目指した空間の評価システム。2018年には評価項目や基準が見直されたバージョン2(WELL
v2)がリリースされ、「空気」「水」「栄養」「光」「運動」「温熱快適性」「音」「材料」「心」「コミュニティ」の10項目のコンセプトと「イノベーション(革新性)」の加点で評価(※2)されている。
※1:国内電機メーカー初、関西圏のオフィスで初めて「WELL v2」ゴールド認証を取得 2021年1月20日現在 同社調べ
※2:スタート時は「空気」「水」「食物」「光」「運動」「温熱環境」「こころ」の7項目で評価。WELL v2では、新たに「音」「材料」「コミュニティ」を加えた10のコンセプトと、「イノベーション」で評価している。
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■システムソリューション開発センター概要
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このオフィスでは、執務ゾーンごとに、全熱交換形換気システムや外気処理エアコン、調光調色照明器具などのパナソニックの商材と技術を適用して「空気」「温熱快適性」「光」「心」「音」の5項目に対応している。またWELLに新規提案を行う「イノベーション(革新性)」の加点項目において「空間除菌脱臭機」を用いた「除菌ソリューション」などを提案している。
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- 所在地:パナソニック株式会社 ライフソリューションズ社 門真構内 E44棟 3階
- 住所:大阪府門真市大字門真1048
- 面積:1,100m2
- 執務席:131席
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