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Info 販売  webチラシ

★中小事務機店のための販促実践講座★〜第1回
ライン

■情報配信日 2001−8−17



 販売店が新しい商材をユーザーに幅広くPRしていく、もっとも手短な方法としてチラシの活用がある。訪問時に「いま、こんなキャンペーンをやってます」と案内する手配りチラシやDMがもっとも一般的な活用方法だが、同じDMでも得意先ユーザーに月末の請求書に同封して郵送するという効率的な活用法もあれば、さらには新聞の折り込み広告として利用する方法など、その活用方法は実に多彩である。

 しかし、このチラシ、安く簡単に利用できるようでいて意外とコストがかかるし、手間も要るものだ。第1に、原稿を作らなければならないのが何よりも面倒である。レイアウトやキャッチコピー、それに文章ひとつにしてもひとひねりして訴求力のあるものにしなければならないから、オリジナルな、それも際立つチラシを作成しようと思えばそれこそ専任のデザイナーを抱え込まなければならなくなる。写真を使えば製版代が高くつくし、印刷代だって馬鹿にならない。郵送すれば切手代がかかるし、新聞折り込みにしても折り込み料が取られるのだ。

 と、そんなわけで、自社のオリジナルな販促チラシを定期的に作成し活用している販売店というのは案外と少なく、専任の企画スタッフを擁している大手量販店など一部に限られているのが実状で、一般の販売店ではせいぜいワープロやWORDで作成した文書中心の案内系チラシがいいところである。
 また、、メーカーが販促用に提供してくれるチラシを利用すればもっとも安くつくのだが、しかしこれでは特定メーカーの情報を一方的に流すだけで、販売店としての独自性やカラーが全く出てこない。ケースバイケースで利用するのはいいとしても、毎回これではあまりにも芸がなさすぎると言わざるを得ない。販促チラシはなんと言ってもオリジナリティーと商材企画力であり、そしてこれを定期情報便として定着させることが重要なポイントだからである。

 そこで、当ページでは、「オリジナルな販促チラシを作りたいが、専任スタッフがいない」「コストのかからない効果的なチラシを作りたい」という中小販売店のために、<簡単にできるWebチラシ>の作成とその活用法について、実践形式で紹介していきたい。


“カンタン”“カラフル”“一石二鳥”、これがWebチラシのメリット!

 Webチラシのメリットは、まず第1に自社のホームページ上で、ホームページをつくる感覚でいつでも手軽に手早く作成できることだ。特定の道具や材料などを一切必要としない。パソコンの画面上でカンタンに作成することができること。2点目は、カラー写真やロゴ、イラストなどが豊富に自由自在に使えることから、カラフルでインパクトのあるチラシを作成することができることが挙げられる。特に、写真やデザイン文字などは(取引先メーカーの)ホームページから必要なものをダウンロードし、ホームページ上にダイレクトに貼りつけるだけでOK!いちいちカタログ等からスキャニングし、画像処理する手間が省けるので非常に便利だ。
 そして3点目は、Web上で常に情報発信できることに加えて、必要に応じて必要部数を印刷すれば、従来の紙ベースのチラシとしても活用できるように、1原稿で2通りの使い方ができる点である。また、修正や変更がいつでもカンタンにできることもWebチラシの大きな特長といえる。

 このように、Webチラシはホームページと連動することによって、新しい情報の発信、新商材の紹介ページとしても併行活用することができるので、少なくともホームページを既に立ち上げている販売店は早急に実践するといいだろう。それだけの価値は十二分にあるはずだ。

Webチラシの作成〜実践STEP@<商材の選定>

 商材の選定にあたっては、現在の取扱い主力が仮に複写機であったとすれば、複写機以外の商品にすることがポイントである。これは、ひとつには複写機以外の商品を取り上げることによって、「複写機だけではなくこんな商品も扱っていますよ!」という会社のイメージUPにつながるからであり、そうしたPR効果も併せて狙う必要がある。また、こうした主力商品以外の取扱い商品については絶えず情報発信しておかないと、後で「なんや、あんたのところでもやっていたんかいな?もっと早く言ってくれたら頼んでったのに…」と言われかねないからであり、こうしたことも事前にサポートしておく意味合いもある。

 当欄では、複写機を主力とする事務機販売店を想定し、今回はデジタルカメラをサンプル商材として採り上げてみた。

 デジタルカメラは今や家電量販店などで幅広く販売されている。そして、かっての電卓のようにどこで買えば一番安いかの値段勝負の世界となっている。だから、汎用デジタルカメラをいまさら採り上げたところであまり意味はない。そこで、撮った画像をその場でメール送信できるデジタルカメラを法人向けに用途提案してみてはどうだろうか。それも、単なるデジタルカメラの紹介に終わったのではオリジナリティーがないので、それにPHS
一体型の通信カードをカップリング(無償サービス)することによって独自性を出す。
 こうして出来上がったのが、<サンプル1.デジカメ導入キャンペーン>である。

Webチラシの作成〜実践STEPA<レイアウト>

 それでは、<サンプル1.>を例題に、実際にWebチラシを作成してみることにしょう。その具体的なステップは次のようになる。
 1.ファイルから新規作成ページをつくる。
 2.<表の挿入>から行1・列1の表を指定してページ上に落とし込む。
 3.左右の表幅をA4幅(以内)に合わせて広げ、天地についてはEnterを叩きながらA4サイズに見合うよう適当な位置にまで下げる。
 4.再度<表の挿入>をクリックして、ヘッドの部分に行2・列3の表をつくる。
 5.チラシタイトル名〜例:「ABCとくとく情報便」(定期的に配信する場合/ABCの欄は社名の頭文字などの略i)のロゴを作成し、1行1列目にタイトルロゴの画像ファイルを挿入する。
 6.1行2列目は情報発信元会社名欄とし、ここに社名や所在地、TEL/FAX番号などを入れる。(社名がロゴ文字の場合は上記5.と同様の作業)
 7.1行3列目はチラシkL入欄とする。
 8.2行目は列を統合して、ここに<水平線>を挿入する。



(社名/所在地/TEL/FAX) bc―01


     <ここから以下が本題のチラシ部分となる>


 
 こうして、上記のようなチラシタイトル部分が出来上がった。
 なお、ロゴの作成はウェブアートデザイナーを起動させて作成するわけだが、この作成法については、<販売のページCH1>の「インターネットを活用した新営業戦略〜情報発信型ホームページの作成ポイントと活用」のシリーズ配信の中で詳しく触れるので、ここでは割愛したい。いずれにせよ、このタイトル部は毎回使用するので、できるだけ納得のいくロゴ文字を作ることである。

以下、次回配信につづく