リコーは、ヘルスケア分野の新規ビジネスとして地域包括ケア関連事業に参入し、その第一弾となる統合医療介護連携システム「RICOH Regional
Health Net」を2019年1月23日に発売する。
統合医療介護連携システム「RICOH Regional Health Net」は、医療と介護のさまざまな情報を集約し、地域の施設同士が情報を双方向で共有できるクラウドサービス。これまで医療機関、調剤薬局、介護施設など施設ごとに管理されていた患者の診療・検査・処方・介護にまつわる多様な情報が一つのシステムで管理、共有されることで、病院と介護施設が患者に対して途切れることなくサポートを行えるようになる。これによって、国が目指す地域の包括的な支援・サービス提供体制、「地域包括ケアシステム」の構築に貢献する。
RICOH Regional Health Netは、電子カルテはもちろん、レセコン*1や検査・画像システムなど、普及率の高いシステムからデータを自動収集できるため、これまで課題となっていた二重入力の負荷が大幅に削減できる。医療・介護従事者のワークフローを変えることなく、双方向での情報連携が可能になる。更に、リコーのヘルスケア部門に地域包括ケアサポートグループを設置し、リコーグループの地域に密着した販売、サポート体制と連携させることで、その地域の運用に適したシステムの導入を支援する。これにより、地域医療圏の医療・介護のサービス品質向上を図ることで、患者と医療・介護従事者双方の満足度の向上に貢献する。
NTTドコモと電通は、両社の経営資源を活用し、 デジタルOOH広告(デジタルOut Of Home:以下、DOOH※1)の配信プラットフォームの運営および広告媒体の開拓、広告枠の販売事業を行う新会社「LIVE BOARD(ライブボード)」を設立することで合意した。新会社設立は2019年2月を予定している。
今回の協業では、両社の強みを組み合わせ、IoTデバイスのセキュアな管理・運用と、IoTアプリケーションの開発・導入をスピーディかつ安全に実現する。更に、効率的なデータ収集と最先端AI技術が活用可能な「NEC the WISE IoT Platform」で、「enebular」を活用することにより、デバイス領域からクラウド領域までの統合的な運用環境を提供し、デバイスから取得するデータの管理・運用による、顧客の新たな価値創出を支援する。
「enebular」と「NEC the WISE IoT Platform」連携に向けた開発協業
「enebular」の開発協業により、「enebular」が有するArm® Mbed™ OS(注6)搭載のIoTデバイス(以下、Armデバイス)へのソフトウェア配布・デバイス管理機能にNECの保有するソフトウェア配布機能を組込み、高効率なソフトウェアの配布機能を実現します。「NEC
the WISE IoT Platform」で「enebular」を活用することにより、Armデバイスの運用環境として活用でき、取得したセンサデータは、「NEC
the WISE IoT Platform」に収集・蓄積することで、AI技術群「NEC the WISE(注7)」と連携したさまざまな分析が可能となる。例えば、スマート家電に内蔵されたArmデバイスが収集する各種センサデータをAI分析することにより、故障の予兆を検知するといったことが可能となる。
さらに、「enebular」とNECのIoTセキュリティ技術を組み合わせ、お客様のIoTデバイス及びデバイスから取得されるデータの運用、デバイスの開発から廃棄に至るまでをセキュアに管理するサービスを提供していく。
(注1)「NEC the WISE IoT Platform」:お客様の実証環境立ち上げから本番環境への迅速な移行を実現するための、(1)効率的なデータ収集基盤とAIなどの先進の分析エンジンの活用、(2)ビルディングブロック構造による素早いシステム構築、(3)セキュアで堅牢性の高いシステム構築が可能なIoT基盤。