コニカミノルタジャパンは、複合機とサーバーを統合し、企業のデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation:DX)を支援する「Workplace Hub Smart(ワークプレイス ハブ スマート)」を5月29日より発売する。
コニカミノルタジャパンは、Intelligent Connected Workplace 構想のもと、働き方改革の自社実践で得た知見とノウハウを集約した「いいじかん設計」支援サービスにより、企業のIT基盤構築、業務プロセスの改善による新しい働き方の実現に向けた「創造じかん」を生み出す支援を続けてきた。Workplace Hub は、日々複雑になるITサービスの導入・保守・運用を統合し、顧客の働き方に最適なオールインワンITを提供することで、オフィスの複合機に新たな価値を再定義していく。また様々な業種業態での現場のデータを、データ量や機密性に応じてエッジとクラウドに分けて収集し分析を行い、顧客の潜在的な課題解決に向けた新たな価値創造を生み出していく。
Workplace Hub Smart が提供する価値
1. 複合機との一体型により複合機とITのオールインワンサービスを提供
Workplace Hub Smart は、ドキュメント情報が集中する複合機とサーバーを一体型にすることで、複合機の機能とITサービス、IT保守・運用をシームレスに統合したオールインワンサービス。複合機の利用情報は、Workplace Hub プラットフォーム上で Workplace Hub アプリケーションと統合管理される。また、Workplace Hub Smart は、これまで複数のサーバー機器で管理していたオンプレミス型アプリケーションを、3つの Windows の仮想マシン(Virtual Machine)を搭載することで、最大3つ同時に稼動することができる。これにより、サーバー機器を追加で用意することなく、複合機を設置するスペースがあれば、最新IT環境を導入することができる。
2. 複合機との連携により新たな価値を再定義
Workplace Hub Smart は、統合した複合機に搭載する IWS(Internal Web Server)※1により、クラウドサービスを利用することができる。複合機と連携するクラウドサービスは、クラウド上の保管場所から印刷したり、スキャンした文書をクラウドに直接アップロードしたりすることができ、場所に縛られない働き方が実現する。また全ての業務をネット環境へアクセスできず、オンプレミスが欠かせない業種や、同じ環境にある複合機で、連携したクラウドサービスを利用することによりシームレスに繋がるなど、環境や要件にあわせて、クラウドとオンプレミスを柔軟な組み合わせで利用することができる。オンプレミス型アプリケーションでは、既に発売されている ASTERIA(アステリア)のアプリケーション※2を使い、オフィス内のエクセル業務の作業効率化を実現する。メールに添付された大量のエクセルシートの自動集計や、複数ファイルから情報を抜き出しレポートにまとめる作業など、情報転記を手作業で行う業務に対して、大幅な作業工数の削減が可能。Workplace Hub Smart は、多くのオフィスに設置されている複合機の価値を再定義する。
3. オープンプラットフォームによる新たな価値創出
Workplace Hub プラットフォームでは、オンプレミスとクラウドのハイブリッドクラウド環境を構築しており、遠隔監視・遠隔保守、従量課金システムに対応したWorkplace Hub Platform Ready アプリケーションを利用することができる。このプラットフォームは、オープンプラットフォームであり、アプリケーションベンダーやシステムインテグレーターなどの企業との協創や実証実験を通じて、顧客ごとの課題解決支援に向けた新しい価値の創出に取り組んでいる。具体的には、協業を検討している企業に対して、コニカミノルタジャパンのDSP(デベロッパーサポートプログラム)により、Workplace Hub プラットフォームに接続するアプリケーション開発を支援する。Workplace Hub をサービスプラットフォームとして活用することで、サービス内容に応じて、自社のアプリやサービスとWorkplace Hub の遠隔監視・遠隔保守や従量課金システムと組み合わせ、顧客に提供することが可能。
4. 様々な業種で働く人たちに合わせたデータ活用支援
Workplace Hub では、建築、物流、流通など様々な業種において、ビジネスの現場(エッジ)を起点に各種計測機器から得られる高品質なデータを収集し、それを元にデータを解析、『見える化』することで顧客の意思決定プロセスの支援を目指していく。また、Workplace Hub で得られるエッジデータに加え、i シリーズの複合機を起点に各種クラウドサービスと連携したデータも同様に分析・解析することが可能。人とナレッジをつなぐデータ連携、分析、利活用まで拡大することで、いつでもどこでもだれとでも価値創造できる、あらゆるワークプレイスの「未来の『はたらく』をデザイン」していく。
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※1: Internal Web Server:コニカミノルタのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)テクノロジー
※2: Workplace Hub Platform Ready アプリケーションとして、表計算ファイルの自動収集と集計業務を自動化する「ASTERIA Warp Core Workplace Hub Edition」 |