シャープは、ICTを活用した新たな医療ソリューションの創出に向け、医療機器製造販売業者のニューロシューティカルズ(NCI)との資本業務提携契約を2020年6月に締結。協業成果の第一弾として、今般、耳あな型補聴器「メディカルリスニングプラグ」を共同で商品化した。
昨今、医療分野では、世界的な感染症の拡大やAI、IoTなどテクノロジーの発展に伴い、オンライン診療などデジタルトランスフォーメーション(DX)推進への機運が急速に高まっている。そうした中、シャープは、スマートフォンの開発で培った情報通信技術を核に、新しい医療ソリューションの創出に取り組んでいる。一方、医療機器の開発や医療現場のニーズ・課題に精通するNCIは、新たなビジネスの拡大を目指している。そこで、シャープの情報通信技術とNCIの医療に関する多くのノウハウと実績を組み合わせることで、医療領域における事業拡大やさまざまな相乗効果が期待できると判断したことから、協業を進めるに至ったもの。
協業第一弾として商品化した「メディカルリスニングプラグ」は、ニューノーマル時代の社会課題の解決に寄与する新しい補聴器。難聴自覚者における補聴器の所有率の低さに加え、マスクの着用やオンライン会議などで聞き取りづらさを自覚する人が増えていることに着目。補聴器としての基本性能を備えながらリーズナブルな価格を実現した上、認定補聴器技能者による聴力チェックやフィッティングサポートをリモートで提供する。感染症が拡大する中、対面サービスへの不安を払拭するソリューションとして提案する。
シャープとNCIは、今後も、ICTを活用し、医療分野の課題解決をサポートする新たな商品・サービスの創出に取り組み、お客様へ新たな価値を提供するとともに、医療分野のDX加速に貢献していく考え。
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