リコーは、納品書の処理業務プロセスをデジタル化し、中小企業の生産性を革新するクラウドソリューションとして「RICOH Cloud OCR for
納品書+BPOサービス」を提供開始した。
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「RICOH Cloud OCR for 納品書+BPOサービス」のシステム概念図 |
新製品は、複合機や電子黒板、カメラなどのエッジデバイスと、さまざまなサービスをクラウド上で連携するリコーの「EMPOWERING DIGITAL
WORKPLACES プラットフォーム」に対応したアプリケーションとして提供する。「RICOH Cloud OCR」の製品としては、2018年10月に提供を開始した「RICOH
Cloud OCR for 請求書」に続く、第二弾となる。
企業間の様々な取引では、中小企業を中心にいまだに紙ドキュメントでのやりとりが多く発生しており、業務プロセス効率化の障壁となっている。
「RICOH Cloud OCR for 納品書+BPOサービス」は、紙の納品書を文字データ化するクラウド型AI帳票認識OCRソリューション。紙の納品書を複合機でスキャンする、もしくは納品書のPDFデータをクラウドにアップロードするだけで、リコー独自の帳票解析技術と画像処理技術を搭載したAI(人工知能)が、事前の帳票を定義せず納品書に記載された納品日、仕入元企業名、商品コード、商品名、数量、金額などの情報を自動認識し一括データ化する。リコーのBPO(アウトソーシング)で人の目による確認作業を行い、より精度の高い納品書処理を実現する。データ化した情報はCSVファイルに出力することで仕入管理システムや販売管理システムと連携できる。
新製品は、AIの搭載により、事前の帳票定義をしなくても自動的に必要情報を抽出することが可能となったことで導入の手間や費用が抑えられるほか、小ロット100枚からの月額(従量)課金を採用している。こうした特徴により、中小企業における納品書の処理業務を大きく改善し、人手不足の解消やコストの削減に貢献する。
* 仕入管理システムに合わせた形式のCSV出力に対応しているのは、「PCA社製 PCA商管DX」「OBC社製 蔵奉行i10」(2019年12月16日発売時点)。
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