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近年、映像制作市場では、映像コンテンツの増加にともない、IPによるリモートプロダクションのニーズが高まっている。このような背景のもと、キヤノンは長年培ってきたイメージングとネットワークの技術を融合し、高画質の追求と撮影ワークフローの効率化を両立する映像制作用リモートカメラシステムを新たに立ち上げる。同リモートカメラシステムは、キヤノンの映像制作機器を制御する新開発のIP「XCプロトコル」に対応※2した製品群で構成され、ネットワーク上で対応製品を連携させることで、幅広いシーンで効率的な撮影を実現する。
今後、CINEMA EOS SYSTEMのカメラを対象に、同リモートカメラシステムに対応するファームウエア※3を提供するなど、製品ラインアップを拡充し、映像表現の領域を拡大していく方針。
映像制作現場の効率化・省人化に貢献するIP対応
“CR-N500/CR-N300”は、業務用ビデオカメラと同等の高画質とIP対応を両立し、業務用途で求められる柔軟な画質設定が可能な屋内向け4K PTZ(パン、チルト、ズーム対応)リモートカメラ。SDI、HDMIに加え、映像制作現場で普及している「NDI|HX※4」に対応し、柔軟なシステムを構築することができる。また無償提供するPC用ソフトウエア「リモートカメラコントロールアプリ」を使用することで、PCからIPネットワーク上の複数のカメラ※5を制御でき、従来、カメラごとに必要だった撮影・操作の人員を減らし、少人数での撮影オペレーションを実現する。
屋内外の4K PTZリモートカメラを遠隔制御
リモートカメラコントローラー“RC-IP100”は、IPとシリアル通信の双方に対応し、「XCプロトコル」対応の“CR-N500/CR-N300”に加えて、シリアル通信対応の屋外向け4K PTZリモートカメラ“CR-X500”も遠隔制御でき、最大100台のカメラ※6によるシステムを構築できる。撮影場所から離れた場所でも、屋内外に設置されたカメラを制御できるため、幅広い撮影シーンに対応できる。
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※2. “CR-X500”は非対応。 ※3. 対象機種は順次拡大予定。 ※4. 米国NewTek社が開発した、IPネットワークによるライブビデオ制作のワークフローを支援するプロトコル。 ※5. 対応するカメラは“CR-N500/CR-N300”。2021年3月18日現在。 ※6. シリアル通信で接続できる“CR-X500”は1台のみ。 |