新製品 リモートカメラ
 

2021-3-23


映像制作用リモートカメラシステムの新製品4機種を発売 
映像制作機器の連携により幅広いシーンの効率的な撮影を実現

キヤノン

 キヤノンは、IP※1によるリモートプロダクションを実現する、映像制作用リモートカメラシステムを新たに立ち上げ、新製品4機種を2021年5月下旬より順次発売する。第一弾となる4機種を皮切りに、今後、製品ラインアップを拡充し、リモートプロダクションによる映像表現の幅を広げ、様々な映像制作ニーズに応えていく考え。

CR-N500(ブラック)
 
 
CR-X500

 
おもな特長


 近年、映像制作市場では、映像コンテンツの増加にともない、IPによるリモートプロダクションのニーズが高まっている。このような背景のもと、キヤノンは長年培ってきたイメージングとネットワークの技術を融合し、高画質の追求と撮影ワークフローの効率化を両立する映像制作用リモートカメラシステムを新たに立ち上げる。同リモートカメラシステムは、キヤノンの映像制作機器を制御する新開発のIP「XCプロトコル」に対応※2した製品群で構成され、ネットワーク上で対応製品を連携させることで、幅広いシーンで効率的な撮影を実現する。
 今後、CINEMA EOS SYSTEMのカメラを対象に、同リモートカメラシステムに対応するファームウエア※3を提供するなど、製品ラインアップを拡充し、映像表現の領域を拡大していく方針。

 映像制作現場の効率化・省人化に貢献するIP対応

 “CR-N500/CR-N300”は、業務用ビデオカメラと同等の高画質とIP対応を両立し、業務用途で求められる柔軟な画質設定が可能な屋内向け4K PTZ(パン、チルト、ズーム対応)リモートカメラ。SDI、HDMIに加え、映像制作現場で普及している「NDI|HX※4」に対応し、柔軟なシステムを構築することができる。また無償提供するPC用ソフトウエア「リモートカメラコントロールアプリ」を使用することで、PCからIPネットワーク上の複数のカメラ※5を制御でき、従来、カメラごとに必要だった撮影・操作の人員を減らし、少人数での撮影オペレーションを実現する。

 屋内外の4K PTZリモートカメラを遠隔制御

 リモートカメラコントローラー“RC-IP100”は、IPとシリアル通信の双方に対応し、「XCプロトコル」対応の“CR-N500/CR-N300”に加えて、シリアル通信対応の屋外向け4K PTZリモートカメラ“CR-X500”も遠隔制御でき、最大100台のカメラ※6によるシステムを構築できる。撮影場所から離れた場所でも、屋内外に設置されたカメラを制御できるため、幅広い撮影シーンに対応できる。

 リモートカメラの市場動向


 タブレットやスマートフォンなどのデバイスの普及により、多くの人がいつでも手軽に映像を視聴できる環境を手にしている。これに伴い、近年、映像コンテンツの需要が急速に拡大し、録画映像・ライブ映像を問わず、多くの映像コンテンツが制作・配信されている。さらに、新型コロナウイルス感染症の影響でリモートによる映像制作やオンラインによる映像配信が加速しており、例えば教育分野における授業映像の配信、ビジネス分野におけるセミナー映像の配信などが様々な現場で普及している。また、放送分野では、放送局・プロダクションがリモートカメラを用いた番組制作環境を構築しつつある。このように、映像制作現場ではリモートによる低コスト化・省人化を実現する製品やソリューションに対するニーズが高まっている。


品名
価格
発売日
 
CR-N500(ブラック/ホワイト)
オープン価格
2021年5月下旬
 
CR-N300(ブラック/ホワイト)
オープン価格
2021年6月下旬
 
 
CR-X500
 
オープン価格
2021年7月下旬
 
RC-IP100
 
オープン価格
 
2021年5月下旬
 


※1. 「Internet Protocol」の略。インターネット上で情報のやり取りをする際の通信方式。
※2. “CR-X500”は非対応。
※3. 対象機種は順次拡大予定。
※4. 米国NewTek社が開発した、IPネットワークによるライブビデオ制作のワークフローを支援するプロトコル。 ※5. 対応するカメラは“CR-N500/CR-N300”。2021年3月18日現在。
※6. シリアル通信で接続できる“CR-X500”は1台のみ。




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