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ニュース  ホットニュースSP 2002年6月

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2002年度新入社員への期待




2002年度の入社式(4月1日)が全国各地で行われた。企業のTOPはいま、新入社員に対して、何をどう期待しているのだろうか。業界のTOPの訓示をここに収録してみた。


大塚商会
リコー
コニカ
富士ゼロックス










ライン










 「自分のことを好きであって欲しい」
 株式会社 大塚商会 平成14年度入社式 社長訓示
 取締役社長 大塚 裕司 

 入社おめでとうございます。
 現在の経済環境は、IT・ネットバブルの崩壊に半導体不況ばかりでなく、米国経済も減速の途を辿ることとなりました。昨年の同時多発テロも重なり、世界的に先行き不透明な状況です。国内においても、IT先端技術で株価をリードしていたメーカー各社の業績下方修正、失業率も過去最悪と、景気動向は厳しい環境が続いています。

 昨年、当社は40周年を迎え、社長交代を遂げるという大きな節目の年でもありました。そのような中で、当社では経常利益は74.8億円達成と過去最高益を更新することができました。これは、当社の提供するITサービスを、実際に自社において利用することで人員削減や経費削減を実現できたことから生まれた結果であり、当社が単なるベンダーからソリューションカンパニーに脱皮を実現したことを示します。今年度もIT先端企業として、地に足の着いたリーダーシップを発揮し、公開企業として業績向上と社会的責任を果たしていきます。
 次世代を担う新入社員の皆さんに「自分のことを好きであって欲しい」という言葉を贈ります。安易な道を選んだり、無理な背伸びなどしなくて結構、何事にも意欲を持って、人間的・知識的に日々成長して下さい。精一杯努力すれば必ず成功の道は開かれます。

 当社の経営理念は、「社員満足度」と「顧客満足度」、そして「株主満足度」としています。社員が会社を誇りとし、自分の仕事に責任を持たなければ、お客様からは高い評価を頂けません。また、仕事と家庭の両立があってこそ初めて社会人として価値ある生活が送れるのです。現在の当社は私の目指す理想の姿からは、まだ満点とはいえません。結果を焦らず、一歩一歩着実に、会社もお客様とともに成長し、理想の姿に近づけていきたいと思っています。皆さんは私が社長就任後の第一期生です。これから一緒に21世紀の大塚商会を創っていきましょう。

 

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 創造的な業務改革への「お役立ち」を
 株式会社リコー2002年度 入社式での挨拶
     代表取締役社長 桜井正光

 入社おめでとうございます。リコーを代表して心から皆さんを歓迎します。情報通信産業は、とくに競争が激しい分野です。自己を研鑽して早く貢献できる人材になっていただきたいという期待を込めてお祝いします。

 社会人として第一歩を踏み出した皆さんは、今日から、「仕事をして報酬をいただく」立場になります。 「仕事」とは「相手の役に立つことをすること」です。「相手」とは マーケットにいらっしゃるお客様をはじめ、社内、関連会社の皆さんで、これらの人達を「相手」とする「お役立ち」をすることになります。「お役立ち」の量、つまり報酬は相手が決めるものです。

 「仕事の世界」に今、大変革が起きています。世界は相互に連動性を高める世界経済になりました。 米国発ITバブルの崩壊による影響や資本の流動化で、世界経済は秩序・調和を保ちつつ2〜3%しか成長しない低成長時代です。

 日本は、金融・財政、産業などで構造改革が遅れ、0〜1%の成長しか期待できない危機を迎えています。デジタルネットワークの時代、そして市場価値創造のグローバルな大競争時代に企業に求められる3つのキーワードは、@価値創造(顧客・市場価値創造)、A高い目標を掲げ勇気を持った変革(経営機構・事業構造・運営システム・行動様式)、B自主責任の原則への挑戦・行動です。

 リコーが目指している姿は、グループ ビジョン『21世紀の勝利者』の実現で、「世界一のものづくり企業」です。お客様(相手)は世界です。創造的な業務改革への「お役立ち」を意味しています。市場創造は待っていては駄目です。 自ら納得して積極的に提案・お役立ちして「元気のいい会社」を創りあげていきましょう。

 いつまでも、今日の新入社員の気持ちを忘れないでください。 わからない事や疑問に思う事は、いつでも、何処でも、素直な気持ちで人に聞くことを忘れない下さい。今日のこの日が皆さんにとって、素晴らしい人生の門出となることをお祈 りし歓迎の挨拶とします。


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 「それぞれの持ち場でナンバーワンへの強い執念を」
 コニカ株式会社 2002年入社式 社長訓辞
 代表取締役社長 岩 居 文 雄

 新入社員の皆さん、本日は入社おめでとうございます。
当社を代表して皆さんの入社を心から歓迎いたします。

 私は、昨年、社長に就任以来、「顔の見えるコニカ」を作ることをスローガンにしてまいりました。当社は、事業が多いため、これまで「顔の見えにくい会社」と言われてきましたが、PR活動やIR活動などを通じて、ようやく、その「顔」が見え始めてまいりました。
これからは、皆さんと一緒になって、それぞれの事業で競争力のある、「No.1を目指す集団」にコニカを作り上げていきたいと考えております。

 さて、先日、当社は、新中期経営計画「SAN PLAN2005」について対外発表いたしました。概要は、既に説明を聞いていただいていると思いますが、この中期経営計画は、21世紀での国際的優良企業を目指し、国際市場での企業価値を高め、株主の満足、顧客の満足、従業員の満足を実現するとした経営目標を実現するための中期計画で、その出発日が本日、4月1日であります。
その計画の実現のために、SPEED、ALLIANCE(提携)、NETWORKをキーワードとして各カンパニーや部門がそれぞれ将来像を描いて取り組んでいます。
 私自身もこの目標達成に向け、全力で経営に取り組んでまいりますので、本日、当社に入社された皆さんにおいてもそれぞれの領域において、新鮮で柔軟な発想と行動力を発揮していただきたいと強く望む次第です。

 私から、新入社員の皆さんに期待することは、次のとおりです。

  • 「一人一人が、ファイティングスピリットを持ち、それぞれの持ち場でナンバーワンになることに強い執念を抱いていただきたい。」ことです。
    ご存じの方も多いと思われますが、当社の陸上競技部は、昨年、今年の元旦とも「全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)で2連覇を達成いたしました。着実に練習を積み上げ、不断の努力を惜しまなかったことが、ようやく実を結んだものです。ファイティングスピリットを持ち、ナンバーワンになることを限りなく挑戦し続けたとても良い例ですので是非、参考にしていただきたいものです。

  • 「仕事の質に徹底的にこだわりを持っていただきたい。」ことです。
    当社は、画像を扱う会社です。すべての事業は、「画像」に通じていますが、デジタルカメラ、複写機、インクジェットペーパー、そしてカラーフィルムや印画紙、レントゲンフィルムなどの「画質向上」にこだわり続けていきます。劇的な一瞬を残すものばかりですから、徹底的に画質向上にこだわることで、経営ビジョンである「感動創造」を提供していきたいと考えています。
    皆さんに、お願いしたいことは、各自が定めた目標に「こだわり」を持つこと、言い換えれば、仕事の質において徹底的にこだわり、一流のプロを目指して欲しいと希望いたします。

 コニカは、どの職場でも信念をもってあたれば、やりたいことができる、自由な社風を持った会社です。
その中で各職場においては、毎日の仕事の喜び、満足感を一人でも多くの社員が持つことが大切です。
コニカが、真のグローバル企業となり、お客様に対して新たな感動を創造する「イメージングソリューションカンパニー」を皆さんとともに目指していきたいと考えております。
 これから皆さんの若い世代を中心に、新しい時代の新しい「コニカブランド」を、私と一緒に作ってまいりましょう。


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 「知恵」と「対話」によって古い殻を打ち破る
 富士ゼロックス株式会社新入社員歓迎の辞
 代表取締役社長 坂本 正元

 当社は今年創立40周年を迎えた。 21世紀冒頭のこの時期に、中国(香港含む)の事業権獲得、プリンター事業の買収による新会社の立ち上げ、世界規模の市場への商品提供、そして富士写真フイルムの連結対象としての責任など、新たな飛躍に向けた大きな変革の時期を迎えている。 この変革を乗り越え、より高いレベルの成果を上げていくことはけっしてたやすいことではない。しかし、当社の目標はすべての分野でNO1になることである。この挑戦こそ、若い新入社員諸君が逞しく成長できる絶好の機会である。「知恵」と「対話」によって古い殻を打ち破り、新しい富士ゼロックスを築きあげていくことをコミットし、実行して欲しい。


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