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前回では、事務機販売店(特に中小事務機店)が営業のツールとして「ホームページ」を活用することの必要性について。及び、現在のホームページを情報発信型HPへと早急に転換すべきであるとし、その活用ポイントについて述べた。そして、1.コストをかけずに手早くつくる、2.週1更新を徹底する、3.社内で更新・管理するの3点の必要性を指摘し、併せてindex(表紙)ページを100分でつくるという、そのさわりの部分について簡単に紹介した。 「なんや、ホームページってこんな簡単にできるのものなのか」。そう感じてもらったならばしめたものである。 今回は、index(表紙)ページの作り方をWeb上で実践形式で行ってみたい。 |
まず、ホームページを作成するにあたっては、事前に市販の「ホームページ作成ソフト」と、必要に応じて「素材集」を購入する必要がある。パソコンに内蔵されているソフトを使う手もあるが、ここではもっともポピュラーなIBMの「ホームページビルダー」を使ったケースをもとに以後話しを進めていくことにする。
Webの世界では、一度発信した情報やページを後で何度でも修正・変更できるように、印刷物と異なり自由に手直しができることが最大の特長といえる。だから、「ホームページをつくろう」と思ったら、とにかく1日でも早くサイトに乗せることである。最初から「いいものをつくろう」という気持ちは理解できなくもないが、「よそにない立派なものを」と肩に力を入れすぎるのは問題だ。最先端の技術を駆使して「ホームページ」の制作自体がPR発信の場となる、ネットワーク関連業者のような企業ならばともかく、そうでない一般の販売会社の場合は、あくまでもホームページを営業のサポートツールとして位置づけ、そのための情報発信型ホームページの骨格をどのようにしてつくり上げていくかを最優先課題とすることが重要である。 従って、小手先のテクニックに走ったり、グラフィックに凝ったりすることは避けるべきだろう。特に、表紙はできるだけシンプルなものにし、最初から完成度の高いものを追わないことである。そうでないと、いつまで経っても一向に前に進まないし、ホームページを立ち上げるまでに多大の時間を費やすことになってしまう。まずは、手早く立ち上げることだ。表紙の手直しやリニューアルはその後に慣れてからやればいいことだし、内容の充実と併行して段階的にレベルを上げていく方が見る人にとっては常に新鮮に写るし、より効果的である。 というわけで当欄では、そこそこ見栄えが良くて、且つもっとも手早くできる表紙の作成法として、1.テンプレートウィザートを使用した作成法と、2.ビルダー内の素材(写真、壁紙)を背景画像として使用する作成法の2点を推奨しておきたい。
前回では、そのさわりの部分を簡単に紹介しているので、早速実践に入ってみよう。表紙の背景画像に取り入れる写真の挿入までのステップは以下の通りである。
「既存の素材をそのまま使用するのはどうも抵抗がある。これでは他と同じようなホームページになってしまう」。とこのように、どうしてもオリジナリティーを出したい場合には、<画像の編集>により写真そのもののイメージをガラリと替えてしまうことをお奨めする。
ここで注意しなければならないのは、背景画像としてページに貼り付けた後では画像編集はできないということであっる。従って、素材の写真を画像編集する場合は、まずページ上に写真を挿入して処理し、これを画像として一旦保存(ウェブアートディザイナーを起動→Web用保存ウィザートで処理後保存)してから、背景画像として使用する。こうしたステップをとる必要がある。 なお、ウェブアートディザイナーの使い方については、<ロゴの作成>欄で詳しく触れているのでそちらを参照していただきたい。 また、ここでは背景画像の写真はビルダー内の素材を使用しているが、自分で撮ったお気に入りの写真を同様に編集して貼りつけることも勿論可能だ。デジカメで自社のビルや店舗、あるいはショールームなどを撮って、それを画像編集して表紙の背景画像に採用するのもおもしろい。愛着も一際増すことになるので是非お奨めしたい。
表紙のサンプルでは、前記の写真を背景画像に貼り付けた方法を採用しているが、もっと簡単な方法でいくならば<テンプレートウィザートを使用した作成法>を利用するといいだろう。「ホームページのイージーオーダーシステム」といえるもので、一工程で表紙が作成できるのが大きな特長だ。具体的なつくり方は以下の通りである。 ●ファイルを開き、テンプレートから新規作成(T)をクリックする。 →<テンプレートの選択>が表示される。 ●「カテゴリ」「ジャンル」「テーマ」を選ぶ。 →該当するテンプレートがプレビューされる。 ●選択後、「次へ」をクリック。 →<背景色の選択>が表示される。 ●背景色を選択した後、「次へ」をクリック。 →<画像の選択>が表示される。 ●画像の選択後、「次へ」をクリック。 →<ぺージの設定>が表示される。 ●表紙として使用する場合は、「index」と記入する。 最後に<完了>のボタンをクリックすると、画面に上記の通りに選択されたテンプレートが貼り付けられる。
表紙のテンプレートができ上がれば、次はタイトルロゴの作成である。ここではタイトル名を「ABCネット情報便」(サンプル)としているので、そのタイトルロゴを実際に作ってみよう。 ロゴ文字を作成するにあたっては、2通りの方法がある。まず、「ツール」を開き、ウェブアートディザイナーを起動させる。すると、無題のキャンパスが開かれる。このキャンパス上でロゴ文字を作成するわけだが、1つ目の方法は、いわゆる“既製品”のウェブアート素材を利用する方法である。左のウェブアート素材の<ロゴ>をクリックすると素材一覧表が掲示される。この中から好みのロゴ形態を選び出す。サンプルでは「iogo040」を使用しているので、実際にこれを使ってロゴ文字を作成してみることにしよう。 まず、タイトル文字「ABCネット情報便」(サンプル)を入力し、「iogo040」をクリックし下段の<挿入>ボタンを押す。これでキャンパス上に指定のロゴ文字が載る。あとは、イラストやボタンなど使ってを脚色し仕上げればOKだ。 なお、タイトル文字の場合は、ほぼ半永久的に使用することになるので、その作成にあたってはできるだけ時間をかけ、満足のいくものを作った方がいいだろう。そのためにも、文字入力後に、色々なロゴにあてはめて実際に試してみることである。
サンプル@は、ウェブアート素材の「iogo040」を使用して作成したロゴ文字。サンプルAは、同じくウェブアート素材「iogo063」を使用して作成したロゴ文字である。また、サンプルBは同じく素材「iogo040」を使用して作成したものだが、これをPOP書体に変換し、さらに色変換を加えるとこのようになる。 また、既成のウェブアート素材を使用しないで、自分流のロゴ文字を作る方法もある。それが、サンプルCの<ロゴ作成ウィザート>による作成法である。<ロゴ作成ウィザート>によるオリジナルロゴの作り方は次の通りで、全く独自の自分流のオリジナルロゴが作成できるのが大きな特長だ。
タイトルロゴをそのまま使うのもひとつの方法だが、ボタンや素材の部品などを装飾してタイトルを引き立たせるのも効果的な方法である。前記のサンプルCは、まず<ロゴ作成ウィザート>を使ってロゴ文字を作成し、それにボタン効果を加えて合成したものである。 ボタンを使ってロゴ文字を効果的に演出するには、まずウェブアートディザイナーを起動させてキャンパスを開き、<ロゴの作成>の右横にある<ボタンの作成>をクリックする。すると<ボタン作成ウィザート>が開かれ、同時に「形状の選択」が表示される。ここには矢の形をした「arrow01」から始まり、「apple」「bat」「circle」「can」「fun」「hat」「paper」「pencil」「tree」「tubu」など、約50種類程度の形状が一覧形式で見れるようになっている。この中から気に入った形状を選択し、次に「色の選択」を行なう。 以下は、ロゴ作成ウィザートの場合と同様、色の一覧から好みの色を決め、色の種類(単色・グラデーション・テクスチャ)を選択する。そして、終了後「完了」のボタンを押せばOKだ。 サンプルAは、ボタン形状「pipe」を採用し着色したもので、これをバックにロゴ文字「ABCネット便」を合成したものである。実際にやってみるとわかるように、ボタン作成はそんなに難しいことではない。むしろ、ロゴ文字づくりが一層楽しくなるので、時間があれば色々と試してみるといいだろう。
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