経済産業省によると、2015年時点で日本のキャッシュレス決済比率は18 %と、韓国89 %、中国60 %、インド38 %に比べて低く、政府は2025年にキャッシュレス決済比率40 %を目指し、スマートフォンを使った決済基盤を提供する事業者に補助金を供与し、小売店には決済額に応じて一定期間の税制措置を検討するなど、キャッシュレス化推進に向けた支援に乗り出す方針。
キャッシュレス化に伴うスマートフォンによる決済や、お財布自体も持たない生活(=ウォレットレス化)など、環境やライフスタイルの変化を視野に、両社のアセットを掛け合わせることで、新たな顧客価値提供および、小売流通店舗の運営効率化に向けたソリューションを提供したいと考え、電子スタンプサービス『光スタンプ』を共同開発した。
『光スタンプ』は、導入店舗に設置された「LinkRay™」対応卓上発信機に「スマホサイフ」アプリからカメラを起動し、かざすだけで、商品購入時にスタンプが押印され、スタンプ数に応じてクーポンやお得な情報を利用できる電子スタンプサービス。
小売流通店にとっては、「LinkRay™」対応卓上発信機を準備するだけでサービス導入でき、来店客数やスタンプ発行状況などのログデータを可視化することで、CRM活動に役立てる。
CCCMKが提供しているポイントカードまとめアプリ「スマホサイフ」と、パナソニックの光ID技術「LinkRay™」を生かして共同開発した『光スタンプ』の開始により、「スマホサイフ」導入店舗の課題解決やお客さまの満足度向上に貢献し、本格的なウォレットレス社会到来に向けて、先進技術を生かしたソリューションを提供していく考え。
【サービスご利用イメージ】 |
■「スマホサイフ」について
"スマホひとつでポイントから決済まで利用できること"をコンセプトとした無料アプリ。ファミリーマート、ウエルシア、TSUTAYA、マツモトキヨシ、モスバーガーなど、全国で利用可能。財布の中にあるさまざまなポイントカードや電子マネーをまとめて管理でき、マクドナルドやガストなど、対象店舗のクーポンやお得な情報を利用者に届ける。また、アプリ内のバーコードやQRコード、スタンプカード画面を店舗で提示することで、カードレスで便利なお買い物を楽しむことができる。
■「LinkRay™」について
光ID技術「LinkRay™」は、LED光源から送信されるID信号をスマートフォンで受信して情報を素早く入手できるもの。街の中で使われている明かりや光(デジタルサイネージ、看板、「光ID」送信機能付きのLED照明)等から発信された光信号(ID)をスマートフォンのカメラで読み取る(専用アプリで撮影)だけで、さまざまな情報を入手することができる。
アプリを起動してカメラをかざすだけですぐにIDを読み取れる高速性、高カバレッジな対応端末、IDのコピーを防ぐためのセキュリティが特徴。
なお、光ID技術「LinkRay™」は、パナソニックがビジネスの現場で長年培ってきた先進コア技術とB2Bシステム提供ノウハウを活用したIoTサービス「μSockets(ミューソケッツ)」の一つとして提供する。